呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

間質性肺炎を専門とする呼吸器内科専門医。もっと間質性肺炎を広く正しく知ってほしい。患者さんやご家族の方、間質性肺炎診療にかかわる医療従事者の方への情報提供を目的としたブログです。

膠原病全般

膠原病に伴う間質性肺炎の生存率(デンマーク)

膠原病に伴う間質性肺疾患の有病率、生存率、膠原病以外の間質性肺疾患との生存率の比較がデンマークから報告されました。 Hyldgaard C, Bendstrup E, Pedersen AB, Pedersen L, Ellingsen T. Interstitial Lung Disease in Connective Tissue Diseases: Sur…

IPAFは特発性間質性肺炎の予後良好な因子(日本からの多施設共同前向き観察研究)

IPAFとは膠原病の分類基準は満たさないが、膠原病の匂いのする間質性肺炎を指しますが、日本からIPAFに関する重要な多施設共同前向き観察研究が報告されました。 Prospective nationwide multicentre cohort study of the clinical significance of autoimmu…

IPAFとは?膠原病的な特徴を有する間質性肺炎

間質性肺炎の精査を行う際に、例えば抗CCP抗体だけが陽性の方がいます。抗CCP抗体は関節リウマチの方で陽性になる血液検査の項目ですが、関節の炎症や骨破壊などがなく、関節リウマチの分類基準は満たさない。 このように、膠原病の分類基準は満たさないが、…

【オススメ書籍】特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022(改訂第4版)

特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022が2022年2月18日に発売されました。これで改訂第4版となります。間質性肺炎の診療に携わる方は必読の一冊です。ぜひ一度ご覧ください。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(…

自己抗体の測定結果には注意が必要

間質性肺炎の原因の一つに膠原病がありますが、肺以外の症状がない場合もあり、スクリーニングとして膠原病に伴う自己抗体を測定します。 しかし、どの測定法で行うかがとても重要であり、検査によっては偽陽性、偽陰性の問題があります。今回はその検査に関…

ラインブロットでの自己抗体測定の限界

間質性肺炎の原因の一つに膠原病がありますが、肺以外の症状がない場合もあり、スクリーニングとして膠原病に伴う自己抗体を測定します。 しかし、どの測定法で行うかがとても重要であり、検査によっては偽陽性、偽陰性の問題があります。今回はその検査に関…

【保存版】間質性肺炎ってどんな病気?概要を詳しく解説します

この記事では、間質性肺炎についての基本的な情報をまとめまています。 とても難しい病気ではありますが、なるべくわかりやすく説明しますので、ぜひご覧ください。ちょっと長いですが、下のもくじから少しずつご覧いただけましたら嬉しく思います。 (最終…

「膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針<2020>」が英文誌に報告されました。

今日は大変重要な文献の紹介です。 間質性肺疾患の原因には膠原病があり、関節リウマチや全身性強皮症、シェーグレン症候群などでも間質性肺炎を合併することが報告されています。間質性肺疾患は重要な予後因子であり、膠原病に伴う間質性肺疾患は呼吸器内科…

膠原病の肺病理:線維芽細胞巣の量的検討

関節リウマチに伴う間質性肺炎の病理所見で、特にUIP(通常型間質性肺炎)パターンの特徴は前回の記事でまとめました。UIPパターンといっても、特発性肺線維症(IPF)で認めるようなUIPパターンとは少し異なる可能性があります。 線維芽細胞巣は病理UIPの特…

膠原病に伴う間質性肺疾患:誰が診断するか?(国際アンケート調査)

間質性肺炎の原因は様々ですが、その一つが膠原病です。膠原病というのは、結合組織病(connective tissue disease; CTD)とも言いますが、 関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA) 全身性強皮症(systemic sclerosis; SSc) 多発性筋炎/皮膚筋炎(polym…