呼吸器専門医の間質性肺炎ブログ

間質性肺炎を専門とする呼吸器内科専門医。もっと間質性肺炎を広く正しく知ってほしい。患者さんやご家族の方、間質性肺炎診療にかかわる医療従事者の方への情報提供を目的としたブログです。毎日11時に更新しています。

特発性肺線維症の総論
特発性肺線維症の治療薬
間質性肺炎の新たな治療戦略
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★特発性肺線維症(IPF)の治療薬:ピレスパとオフェブ

特発性肺線維症の治療薬は、

  • ピルフェニドン(ピレスパ®)
  • ニンテダニブ(オフェブ®)

2種類の抗線維化薬が承認されています。

 

 

2008年までは、

  • 軽症(重症度ⅠorⅡ)では90%近くの方が経過観察され、
  • 重症(重症度ⅢorⅣ)でも37%の方が経過観察される一方で、65%程度がステロイド免疫抑制剤の治療を受けていました。

2008年にピレスパが承認されましたが、2013年ごろまでには、重症度にかかわらず約20%程度の方でピレスパが用いられるようになっています。

その後、2015年にオフェブが承認され、2015年の特発性肺線維症のガイドラインでは、ピレスパ、オフェブともにはじめて「使用を条件付き推奨」と記載されました。

現在までに約6年が経過しましたが、ピレスパ、オフェブともに特発性肺線維症の治療薬として広く用いられています。

 

 

ピレスパの代表的な副作用である日光過敏症オフェブの代表的な副作用である下痢症についてもまとめていますので、ご覧下さい。

 

 

<ピレスパ、オフェブの臨床試験の詳細に関しては、以下の記事をご覧ください。>

ピルフェニドン(ピレスパ®)

ニンテダニブ(オフェブ®)

 

 

▼▼▼効果、副作用、投与方法、薬価など簡単にまとめましたのご覧ください▼▼▼

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(なお実際の使用に関しては添付文書や主治医と相談して確認してください)

 

 

これら薬剤が適応となる代表疾患である特発性肺線維症については、以下の記事もご覧ください。

 

<引用文献>

Bando M, et al. A prospective survey of idiopathic interstitial pneumonias in a web registry in Japan. Respir Investig 2015;53:51–9.  

Raghu G, et al. An Official ATS/ERS/JRS/ALAT Clinical Practice Guideline: Treatment of Idiopathic Pulmonary Fibrosis. An Update of the 2011 Clinical Practice Guideline. Am J Respir Crit Care Med 2015;192:e3–19.)