呼吸器専門医の間質性肺炎ブログ

間質性肺炎を専門とする呼吸器内科専門医。もっと間質性肺炎を広く正しく知ってほしい。患者さんやご家族の方、間質性肺炎診療にかかわる医療従事者の方への情報提供を目的としたブログです。毎日11時に更新しています。

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「JAMIコホート:皮膚筋炎/多発性筋炎に伴う間質性肺炎」

皮膚筋炎、多発性筋炎では間質性肺炎で死亡されることが多いことは解説させていただきました。

最近では、この筋炎に伴う間質性肺炎コホート研究が報告されています。

 

2011年から2015年に日本の筋炎関連間質性肺炎コホート(JAMIコホート)に登録された497例の筋炎関連間質性肺炎患者を対象とした研究があります。

Sato S, et al. Initial predictors of poor survival in myositis-associated interstitial lung disease: a multicentre cohort of 497 patients. Rheumatology 2018;57:1212–21.

 

観察期間中(中央値20か月)に死亡したのは93例(19%)であり、その内訳は、

という結果でした。

 

また、年齢が60歳以上CRPが1.0mg/dl以上の上昇SpO2が95%未満抗MDA5抗体陽性は、予後不良な独立した危険因子であったようです。

 

皮膚筋炎、多発性筋炎に伴う間質性肺炎では、多くが間質性肺炎で亡くなりますが、一方で感染症や肺癌の合併にも注意を払う必要があります。