呼吸器専門医の間質性肺炎ブログ

間質性肺炎を専門とする呼吸器内科専門医。もっと間質性肺炎を広く正しく知ってほしい。患者さんやご家族の方、間質性肺炎診療にかかわる医療従事者の方への情報提供を目的としたブログです。毎日11時に更新しています。

特発性肺線維症の総論
特発性肺線維症の治療薬
間質性肺炎の新たな治療戦略
過去の記事一覧

「全身性強皮症に伴う間質性肺炎の進展リスク:KL-6>1273U/ml」

間質性肺炎の検査項目の一つにKL-6があります。この有用性について様々な報告がありますが、全身性強皮症でも有用な検査である可能性が指摘されています。 2016年に全身性強皮症に伴う間質性肺炎の患者50例を対象にした研究が日本から報告されました。 Kuwan…

今週の記事まとめ(2021/09/13-2021/09/18)

いつもお読みいただき有難うございます。 今週は以下のような内容で報告させていただきました。ぜひご一読いただけましたら幸いです。 肺の構造:実体顕微鏡で観察 肺の構造:標本エックス線像 抗好中球細胞質抗体(ANCA) 血管炎症候群の分類 「新型コロナ…

「新型コロナ流行と急性増悪:日本のオンライン調査」

間質性肺炎では急性増悪という急性の経過で息苦しさが悪化する病態が存在します。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が、間質性肺炎の急性増悪に与えた影響について調査した研究が報告されました。 Kondoh Y, et al. COVID-19 and acute exacerbat…

血管炎症候群の分類

血管炎は、血管の壁を標的とした好中球主体の炎症が起こり、組織や臓器の出血、虚血、梗塞が起こります。時間とともに不可逆性に臓器障害が進行するため、早期の診断確定と治療介入が重要です。 血管炎症候群の分類は、血管の大きさによって、大・中・小血管…

抗好中球細胞質抗体(ANCA)

間質性肺炎を詳しく調べる際に行う血液検査には様々な項目がありますが、その中の一つにANCAがあります。(⇒間質性肺炎で行う血液検査) ANCA(anti-neutrophil cytoplasmic antibody)は抗好中球細胞質抗体と呼ばれる自己抗体の総称で、白血球の一つである…

肺の構造:標本エックス線像

少し専門的な内容です。 肺の構造、特に間質について説明させていただきました▼▼▼ 実際に、肺の標本のレントゲン写真はこのように見えます。 Br:気管支、PA:肺動脈、PV:肺静脈 (Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis--valuable educational resour…

肺の構造:実体顕微鏡で観察

今日は画像のご紹介です。 これは肺の構造を実体顕微鏡で観察した画像です。 Br:細気管支、AD:肺胞道、AL:肺胞群、PV:肺静脈、ILS:小葉間隔壁 (Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis--valuable educational resources for the study of diagnost…